第1回金沢市統一テスト
昨日、第1回金沢市統一テストが終わりました。
率直な感想としては、今回の出題は、各教科における基礎知識の確実な定着をみる問題が多く出された傾向にあるように思います。つまり、いわゆる「ベタ」な問題が多かったということです。特に国語と数学について雑感を記しておきますので、参考にしていただければ幸いです。
国語
1. 論説文 矢野創「星のかけらを採りにいく」
〈難易度〉文章★☆☆ 設問★★☆
2. 物語文 浜野卓也「15歳の肖像画」
〈難易度〉文章★★☆ 設問★★☆
3. 古典 「更科日記」
〈難易度〉文章★☆☆ 設問★☆☆
論説、物語、古典、いずれにせよ出題文は理解に難くありませんが、特に物語文の設問に悩んだ生徒さんは多いのではないでしょうか。問十〈「わたし」の心情の変化〉を記述させるような問題は〈困った問題〉の代表例で、物語の中核をなす心情の推移を尋ねるものは、内容の理解にとどまらず、記述の正確さも併せて問うています。何となくわかるが書けない、そういうもどかしさを感じた方もいるかもしれません。
数学
1. 小問集合
〈難易度〉★☆☆
2. 確率
〈難易度〉★☆☆
3. 方程式
〈難易度〉★☆☆
4. 関数
〈難易度〉★☆☆
5. 作図
〈難易度〉★☆☆
6. 規則性
〈難易度〉★☆☆
7. 平面図形
〈難易度〉★★☆
8. 空間図形
〈難易度〉★★☆
大問1~6(小問集合~規則性)までは、ごく基礎的な解法が問われています。言い方を換えれば、ここの解き方は代表例とも言えますので、今のうちにしっかりとおさえておくのが重要です。大問7・8(図形)は少しひねった問題が出題されていました。ですが、冷静に何を求めよと問われているのかを理解し、どう解き進めるかを手順立てることができれば完答は十分可能です。そのために欠かせないのは、ただたくさん量を解いているかという経験値だけではなく、図形の性質をちゃんと理解して活用しているか、という毎回の学習の質です。今回のような問題を解くためには、どんな問題でもゴールを見定め、そこに行き着くためのルートを確認しながら解くクセはぜひ身につけておきたいところです。